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全米大学体育協会

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(NCAAから転送)
全米大学体育協会
略称 NCAA
設立 1906年9月 (Intercollegiate Athletic Association)
1910 (NCAA)
法的地位 Association
本部 インディアナポリス
貢献地域 アメリカ合衆国, カナダ[1]
会員数
1,281校
会長 チャーリー・ベイカー
ウェブサイト ncaa.org (administrative)
ncaa.com (sports)
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全米大学体育協会(ぜんべいだいがくたいいくきょうかい、略称:NCAA, National Collegiate Athletic Association の略;アメリカでは“エヌ・シー・ダブル・エー”とも呼ばれる)とは、アメリカ大学スポーツ協会のこと。協会が主催するスポーツの大会などを指すこともある。また、同団体がライセンスしたブランド名として使われる(詳細は後述の「グッズ」を参照。)。

協会自体は主に、大学のスポーツクラブ間の連絡調整、管理など、さまざまな運営支援などを行う。

本部はインディアナ州インディアナポリスに設置されており、協会が運営する競技会の種目は、アメリカンフットボール、バスケットボール、野球、アイスホッケー、テニス、ゴルフ、陸上競技、アマチュアレスリングなど。大学運動協会としては世界最大規模。特に4大プロスポーツのない都市やその出身者などを中心にアメリカンフットボール、バスケットボールなどの人気が高く、テレビ中継など全米メディアの注目を集める。

歴史

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インディアナ州インディアナポリス市内に置かれている現在の NCAA 本部事務所。

20世紀初頭、大学間で行われたアメリカンフットボールの競技では、試合中の衝突などによる負傷や死亡事故が起きることがあった。1905年に時の大統領セオドア・ルーズベルトは大学スポーツ関係者を招き、大学スポーツの改革を促した。翌1906年にはIAAUS(Intercollegiate Athletic Association of the United States、合衆国大学間運動協会)が発足、1910年には現在に続くNCAA(全米大学体育協会)という名前に改称した。以降しばらくNCAAは競技規則の管理などを主な業務としていたが、1921年に初めて陸上競技の大会を主催。

その後次第に大会が開催される種目数が増えていった。NCAAのスタッフはボランティアとして組織の運営を行っていたが、戦後になると専業のスタッフが必要なほど競技の種類や大会が多様化していた。1951年にウォルター・バイアーズが常勤の組織代表に就任、翌1952年にはミズーリ州カンザスシティに本部が設置された。この時以降、NCAA主催の試合に関しテレビ放映権の管理が行われるようになった。

1973年にはディビジョンI、ディビジョンII、ディビジョンIIIの三つの区分を設置。NCAAにおいては、スポーツ選手奨学金が許されるのはディビジョンIとIIのカンファレンスに属する大学のみである。1978年になるとアメリカンフットボールにおけるディビジョンIはさらにI-A、I-AAへと細分化され、アメリカンフットボールをカバーしないカンファレンスはI-AAAとして区別される。

1982年までには女子リーグの運営が始まった。

1999年にはセドリック・デンプシー代表のもと組織本部がインディアナ州インディアナポリスに移転した。またデンプシーは大会の放映権に関しCBS局と11年間60億ドル以上の契約を結んだ。

2014年、エド・オバノンらが「大学OBとなってからも、NCAAに肖像が商用に使用されており、無報酬なのは肖像権侵害」として提訴した[2][3]裁判で、カリフォルニア州連邦地方裁判所は一審判決で原告勝訴の判決を言い渡した[4]。オバノン訴訟として知られ、のちのNILにつながる。

2017年USAトゥデーは、NCAA加盟校で1988年から2017年までに、338の運動部が廃部になったと伝えた。2016年度アメフット全米制覇したクレムソン大では2012年に男女の水泳部が廃部になった。集客が見込めるアメフットに資金を集中するためで、採算の合わない部はカットされる[5]。

2021年、人気学生アスリートには巨額の報酬が分配されるようになってアマチュアリズムは後退した。

競技と大会

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現在、NCAAは23の競技で90の大会を運営している。全ての競技を合わせると、1,200以上の大学から4万人以上の選手が大会に参加している。NCAAの競技に関わる選手の数は36万人にのぼる。

NCAAは以下の競技の大会を運営している。

上記のうちアメリカンフットボールとバスケットボールはドラフトにより直接4大プロスポーツにスター選手を送り込み、人気が高く大学に巨額の収入をもたらす。近年ではNILやレベニューシェアリングによりスター選手が在学中に数百万ドルの収入を得る。四大スポーツのうちでも野球やアイスホッケーはNCAA出身選手の活躍する割合が少なく、NCAAの試合の人気も上記の2競技に及ばない。

グッズ

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NCAAの認定の下、NCAAの名称でブランド化している。日本でも1980年代に、NCAAのロゴが入ったアパレル商品が流通したほか、サントリーが発売したスポーツドリンクのブランド名として用いられた。

NIL

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入場料収入、グッズ収入、放映権、配信権、ブランド収入など、特定の人気スポーツを中心にNCAAは数十億ドルの巨大産業となり、巨額の収入が大学にもたらされている。一方で、選手たちへの報酬はアマチュアリズムの名のもとに、教育費をカバーする程度の奨学金にとどまってきた。NCAAの収入が巨額化するにつれこれに批判が高まり、訴訟の末にNCAAはNILポリシーを導入し、すべてのディビジョンの学生アスリートはスポンサーからの報酬を得られるようになった[6]。

2026年現在、数百万ドルにもおよぶ報酬が人気スポーツであるカレッジフットボールやカレッジバスケットボールの選手を中心に支払われ、学生スポーツとプロスポーツの境界を曖昧にしつつある[7]。学生アスリートとしても巨額の報酬が得られることになったため、プロリーグから大学に戻る選手も増加している[8]。

レベニュー・シェアリング

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2025年からは、巨大な利益を上げるスポーツ、主にカレッジフットボールとカレッジバスケットボールを中心に、大学が直接利益を選手に配分する仕組みも始まっている。学生がインフルエンサーのようにふるまいスポンサーから報酬を得るNILとは異なる[9]。全ディビジョンが対象のNILと異なり、ディビジョンIの選手のみが対象である。大学は高額のレベニュー・シェアリングを提示し、有力な選手を他校からあるいは高校からリクルートする。

レベニュー・シェアリング開始のきっかけは、NILのきっかけとなったNCAAに対する訴訟である。和解の一部として、学生に1校あたり年2050万ドルまでのレベニュー・シェアリングを行うことができるが、第三者機関が適切な市場価値を決定しなければならないとした[10]。この上限は年4%の割合で引き上げられる[11]。

トランスファー・ポータル

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学生アスリートの転校を透明化するため、2018年に開始された仕組みである[12]。

NIL導入により、主にカレッジフットボールとカレッジバスケットボールを中心に、学生アスリートが巨額の収入を得る可能性が増し、そのために出場機会や注目度を求めて転校する学生アスリートが増加した。さらに大学が巨額のレベニュー・シェアリングを提示して他校の学生アスリートをリクルートすることが増えた。この状況で、転校を透明化するために作られたのがトランスファー・ポータルである。転校を希望する学生はトランスファー・ポータルのデータベースに登録し、他の大学がこれを参照し、当該学生をリクルートできるようになっている。有力な学生アスリートには、巨額の報酬が提示され、転校を繰り返すこともある[13]。逆に引き留めるためにも巨額の報酬が必要となっている[14]。

在学1年でNBA入りができるカレッジバスケットボールと異なり、最低3年在学しないとNFL入りができないカレッジフットボールで最も盛んに利用される。2026年にはDivision I フットボールの総数約14,000人程度の選手のうち6,000人を超える選手がトランスファー・ポータルに登録した[14]。

トランスファー・ポータルによって有力選手の転校が容易になったため、有望選手を高校からリクルートする必要性は薄れている[14]。

脚注

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  1. ↑ “Simon Fraser University approved to join NCAA D II”. Tsn.ca (2009年10月7日). 2009年11月6日閲覧。
  2. ↑ Yahoo Japan. “米大学スポーツビジネスの闇と恥”. 2014年8月10日閲覧。
  3. ↑ 日経ビジネス. “米学生スポーツのアマチュア規定は幻想?”. 2014年8月10日閲覧。
  4. ↑ 朝日新聞 2014年8月10日朝刊14版 29面
  5. ↑ 2018年6月7日中日新聞朝刊3面
  6. ↑ “Interim NIL Policy”. 2021年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月8日閲覧。
  7. ↑ “Highest Paid College Athletes via NIL Deals in 2025-26”. 2026年7月30日閲覧。
  8. ↑ “大学に戻った選手は2026年の出場資格を失うとNFLが発表”. 2026年8月27日閲覧。
  9. ↑ “What Is NCAA Revenue Sharing? Impact on Recruiting Explained” (英語). www.ncsasports.org (2025年9月16日). 2026年3月12日閲覧。
  10. ↑ Dellenger, Ross (2025年1月7日). “With NIL era ending, college sports is on verge of seismic change. How will schools adapt with industry in upheaval?” (英語). Yahoo! Sports. 2025年1月9日閲覧。
  11. ↑ “What the NCAA Settlement Means for Colleges and State Legislatures”. 2026年9月20日閲覧。
  12. ↑ Johnson, Greg (Fall 2019). “What the NCAA Transfer Portal Is... and What It Isn't”. Champion (National Collegiate Athletic Association) 2022年12月6日閲覧. "The concept seemed simple: an online interface that helps athletics compliance officers do their jobs efficiently. But for sports fans hungry for information on lineups, the Transfer Portal has become so much more."
  13. ↑ “テキサス工科大学QBソースビーがNFL補足ドラフトへの参加を申請へ”. 2026年6月19日閲覧。
  14. 1 2 3 “College football transfer portal trends: Costs rising”. 2026年9月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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